- 74月
院内研修発表会
利尻島国保中央病院では3月24日、院内の各部署が日頃の取り組みを共有する院内発表会を開催しました。第9回目となる今回は、以下の5演題の発表がありました。 1)「透析医療について考える」築紫看護師 2)「肝臓エラスとグラフィー(肝硬度測定)の有用性についての考察」植村検査科長 3)「産婦人科領域の緊急対応の備え」不破看護師 4)「利尻島の地域包括ケアシステム構築のために~人材確保と定着」飯田看護科長 5)「令和6年度島外医療搬送の傾向」浅井院長 当日は院内スタッフに加え、島内の医療関係者や行政職員の方々にもご参加いただき、病院の取り組みを広く知っていただく機会となりました。 発表では、看護部門や検査部門など、それぞれの立場から日々の業務の工夫や課題、より良い医療提供に向けた取り組みが紹介されました。今回の発表を通して、病院全体、そして地域全体で協働して利尻島の医療・福祉を支えていく必要があることを改めて実感しました。 今後も地域の皆様に安心して医療を受けていただけるよう、職員一同連携しながらより良い医療の提供に努めてまいります。 看護師 吉田
- 74月
新人看護師を育てるための実地指導について
本研修では、近年の新人看護師の特徴を踏まえた実地指導の在り方について学びました。今年度の新卒者はZ世代に属し、高校から大学までの多くをコロナ禍で過ごした世代です。対面での交流が制限されていたため、対人コミュニケーションに苦手意識を持つ傾向があります。また、合理性や個性を重視する教育環境で育ったことから、目的が明確でない指示には戸惑いやすく、手取り・足取りで育てられた経験から指示待ち傾向や打たれ弱さが見られることも特徴として挙げられました。こうした背景を理解したうえで、実地指導ではまず新人が安心して学べる環境づくりが重要であると学びました。特にポジティブフィードバックは効果的で、できている点を具体的に伝えることで自己効力感が高まり、次の行動への意欲につながります。また、スモールステップで段階的に目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねることが新人の自信形成に大きく関係します。 研修では「ノーサポート、ノーサクセス」という言葉が紹介され、支援なくして成長はないという考え方が紹介されました。新人が自ら考え行動できるようになるためには、適切なサポートと見守りが不可欠であり、指導者が伴走者として寄り添う姿勢が求められます。また、新人との会話量を増やすことで、価値観や不安を理解し、指導の方向性を調整することができると学びました。さらに、新人一人ひとりの性格や理解度に応じた個別性のある指導が重要であると再認識しました。従来型の指導では十分な成長を引き出すことは難しく、相手に合わせた声かけや支援量の調整が必要です。最終的には「3年で一人前」を目指す長期的視点を持ち、段階的に成長を支えることが指導者の役割であると理解しました。 看護師:大野裕也
- 74月
薬事・医療機器研修会
2026年3月17日に薬事・医療機器研修会が行われました。 薬事研修会では外部講師による糖尿病患者のスティグマについて学びました。疾患の苦しみの他に「糖尿病」という名前が故に、他者がもつイメージによる苦しみを感じている方もいると言われておりました。 医療機器研修会では「輸液・シリンジポンプについて」使用方法・管理方法を学びました。輸液ポンプやシリンジポンプの種類や動作仕様などの特徴の他に注意点を再度確認する勉強会となりました。大切な事はクイズ形式で出題され参加者も楽しんでいる様子でした。印象的だったのは「ボールクランプ」の使用方法でポンプの着脱を簡易的に行える作りになっており、長年使用していたスタッフも初めて知る使用方法に驚かされた人も沢山いる印象でした。 今回の研修会を受けて、糖尿病患者がスティグマという問題を抱えながら治療を継続している方がいることを知り、そのスティグマによる苦悩を理解し、寄り添いながら関わっていく事が重要であると感じました。また、輸液ポンプ・シリンジポンプの使用方法の再確認を行えたので、今後に活かして行きたいと思います。 看護師 後閑
- 123月
医療安全研修会
令和8年2月26日(木)、全職員を対象に今年度2回目の医療安全研修会を行いました。 今回のテーマは「ハラスメント」です。講師は医療安全管理者の難波看護副科長でした。はじめに、パワーハラスメントや逆パワハラ、ペイシェントハラスメント等について、発生要因や対策についての講義を受けました。後半は多職種が混ざってグループワークを行い、パワーハラスメントとペイシェントハラスメントの事例について、それぞれの場面でどのように対応するべきかを話し合いました。各グループからの発表では様々な視点からの対応策が発表され、当事者同士で解決しようとせずに第三者に報告、相談する重要性を共有することができました。当院では今年度、ペイシェントハラスメントに関するマニュアルが作成されました。今回の研修会で、マニュアルにある対応策や、当院のハラスメント担当管理者は誰なのかを全職員が再認識できたと思います。相手との認識の違いから誰でも被害者にも加害者にもなり得るため、日頃から他者と良好なコミュニケーションを取ることの大切さを考える良い機会となりました。 看護師 吉田
- 123月
看護補助者研修会
令和8年3月5日、院内にて看護補助者との協働のための研修会が行われました。 講義を通して、協働するための基本的な考え方や看護補助者の業務範囲、協働の目的について学ぶことができました。 看護補助者との協働の目的は、適切な役割分担により、看護師がその専門性を必要とする業務に専念でき、看護チームとして質の高い看護を提供するためと言われています。日々患者様とそのご家族様と関わり、個別性のある看護を提供する上で、チーム間での協働は必要不可欠です。適切な指示の出し方や業務範囲を理解し、スタッフ同士コミュニケーションを密にとることでより良い看護を提供することに繋がると感じました。今回の研修で学んだことをこれからの業務に活かしていきたいと思います。 看護部 福士
- 23月
放射線研修会を行いました
令和8年2月5日に放射線研修会を行いました。講師は当院放射線技師の石垣さんで、放射線被爆の3原則や普段のレントゲン撮影での注意点を説明して頂きました。 患者さんの診療や治療において様々な役割を果たす放射線ですが、被ばくによる様々なリスクもあるため、被ばくは最小限にしていかなければなりません。また、撮影の際には不要な異物が写ってしまわないように注意する必要があります。今回の研修では布製のミサンガや不織布性の心電図など、私たちの中では写らないと思っている物でも、撮影の条件や角度によって映り込んでしまう事があるのだと知ることが出来ました。女性の方では髪の毛も映り込むことがあり、撮影時に工夫が必要になる場面もあるのだと学ぶことが出来ました。意外なことにレントゲンは大抵のものは写してしまうため、撮影部位や目的に合わせた対応が必要だと感じました。 1895年にX線が発見され、1900年台には医療に応用されるようになりました。今では患者さんの診療や治療に欠かすことの出来ないものとなっています。便利なものである一方でX線は「見えないもの」であり、被ばくの危険性や撮影条件の注意点などを十分に理解し適切に扱う必要があります。放射線でわからないことがあれば石垣さんに確認しながら、安全な診療介助を行っていきたいと思います。 看護師 高橋
- 52月
医療機器研修会を開催しました
2026年1月22日、医療機器研修会が院内で行われました。 前半は、ペースメーカーなどの医療機器を取り扱う会社の担当の方から「ペースメーカー治療の概要と外来来支援サービス」について、後半は当院の臨床工学技士より「医療ガス取り扱い」についてお話がありました。 植込み型心臓電気デバイスには3種類あり、その1つであるペースメーカーは、徐脈(通常の脈拍数よりも脈が遅くなること)の治療器です。電気刺激によって心臓を動かし心拍を起こすもので、通常鎖骨の下に植え込まれる小さな医療機器です。徐脈による循環不全や心停止を防ぐことができ、徐脈を持つ患者さんの命を支える大事な機器です。 ペースメーカーは専用電池で作動しているため定期的な電池残量の点検が必要です。また患者さんの心臓の状態、全身の健康状態に合わせて、脈拍数や設定条件の細かな調整が必要となります。そのため当院でも年2回、ペースメーカー専門外来として循環器専門医が診療をしています。 現在は医療機器会社の担当者がペースメーカー外来に同席していますが、遠隔モニタリングシステムの導入することにより、担当者が天候不良などで来島できない場合でも、ペースメーカー外来の診療が行える体制をつくることができる、ということでした。 患者さん側も、診療の機会を逃すことがないためメリットも大きく、将来的な当院での導入に向けて、現在協議中ということでした。 医療ガス取扱い講習では、主な医療ガスの種類、酸素ガスの性質、圧力調整器・流量計の取り扱い方法、これまでに全国で発生したヒヤリハット事例(一般社団法人 日本産業・医療ガス協会からの提供事例)についてお話がありました。 酸素使用時の火気使用による引火爆発事故は、酸素使用中の当人や周囲の人の喫煙による事故事例もあり、病院内だけでなく、自宅や外出先などでも注意が必要です。 今回、医療機器についての学んだことを日頃の看護に役立てていきたいと思いました。 看護師 不破
- 151月
認知症研修会
2025年12月25日、認知症ケアに関して研修会が行われました。 前半はせん妄の症状、種類、準備因子や誘発因子、直接因子、認知症との比較、治療や対応についての講義がありました。せん妄患者への対応として、安心感を向上させるために、患者さんの話を否定せず、理解や共感を示し、穏やかに訂正することが大切であると学びました。せん妄状態の患者さんが整合性のない話をしている時、つい「そうではない」と否定してしまうことがありましたが、傾聴・共感する姿勢を大切にしたいと感じました。 後半のグループワークでは、2事例について検討しました。1つ目の事例ではせん妄症状を引き起こしているリスク因子や対策について話し合いました。せん妄に対してどうしたら症状を軽減できるのか、どのような関わりが重要なのかを話し合い、自分にはなかった考えを聞くことができ、様々な視点を学ぶ機会となりました。2つ目の事例では、せん妄症状がある患者さんに対して、安全のために身体拘束を行った場面について話し合いました。どこまで積極的治療を行うのか、家族背景や本人・家族の理解力を把握し、意思決定支援をすることが大切だと改めて実感しました。多忙な業務の中で患者さんの安全を優先し、身体抑制が必要となってしまう場面もあり倫理的ジレンマを感じることもありますが、医師や看護師間、家族とも相談しながら患者さんにとってよりよい介入について考えていきたいと感じました。終末期の患者さんが自宅に帰りたいと希望していても、自宅で看取る体制が整わずに入院が継続し、せん妄が強くなり身体抑制をせざるを得ないという状況もあります。ですが、外来・病棟間での連携を深め、患者さんや家族の意思を尊重しながら、最期をどのように過ごすかの意思決定を支援し、実現できる方法について考えていきたいと感じました。 病棟看護師 箕輪美希
- 151月
感染対策研修会~「感染性胃腸炎」へのアプローチについて~
令和7年12月17日、院内にて感染対策に関する研修会が行われました。今回は、市立稚内病院より内科の村中徹人医師と盛岡感染管理認定看護師をお招きし、感染性胃腸炎発生時の対応として、検査や治療について、さらには日常業務で実施できる予防策や対応方法について学ぶことができました。 はじめに村中医師より、感染性胃腸炎におけるウイルス性と細菌性の違いや、症状から小腸型・大腸型を推測する考え、検査や抗菌薬の選択など医学的な視点からの講義がありました。 その後、盛岡感染管理認定看護師より標準予防策・接触予防策を中心に、現場で実践すべき感染対策について学びました。特に、手指衛生は、状況に応じて流水手洗いと手指消毒を適切に使い分けることの重要性、またノロウイルス対策として有用な次亜塩素酸ナトリウムの正しい使用方法について、理解を深める機会になりました。さらに、感染症患者が入院した際にその場で焦って対応することがないよう、平時から物品の準備や手順の共有を行うことが、感染拡大防止に繋がることを改めて実感できました。 今回の学びを日々の実践に活かし、安心・安全な医療提供ができるように取り組みたいと思います。 病棟看護師 覚正美波
- 2912月
「もっともっと町たんけん」沓形小学校の2年生が病院見学に来てくれました
12月17日に沓形小学校の2年生7名が「もっともっと町たんけん」の授業で病院に見学にきてくれました。 生徒たちは当初緊張した様子でしたが、院内を見学し体験する中で次第に打ち解け、積極的に質問してくれました。放射線科では、手の骨の数を当てるクイズに答えてもらい、大人と子供の骨の数が違うことに驚いていました。また、エコー検査でお腹の赤ちゃんを見て「あっ!手だ!」「背骨だ!」と興味津々で画面にくぎ付けでした。 今回の見学で、病院は何をするところか、どのような人が働いているのか、実際に見学して体験することで病院の役割を理解してもらえたと思います。 見学のあとすぐに生徒たちからお礼の手紙をもらい病院職員も心が温まる気持ちになりました。生徒たちが将来どのように成長するかとても楽しみです。