• 15
    11月

    医療安全研修会

    1月7日に接遇・医療安全研修として、高溝事務部長より「ペイシェントハラスメント対策」ついて、中澤看護師から「安全な医療を提供するための10要点」という視点からの研修会が全職員を対象に開催されました。 近年、セクハラやパワハラ、カスハラなどハラスメント行為が注目されるようになっています。ハラスメントとは、「人を困らせる、嫌がらせ」という意味を持っていますが、今回のペイシェント(患者)ハラスメントとは「患者やその家族等の要求や言動が妥当性を欠き、または不相応な行為により、業務に支障が出るような悪質性がある」ものであり、クレーム(不満や改善の要望を合理的に伝える行為)とは異なるものであると研修内で伝えられました。医療とは命に関わる行為であり、私たち医療者側と医療を受ける側で信頼関係を築くことが求められます。その中で、お互いに真剣な故にわずかな行き違いや思い違いが、ハラスメントと呼ばれる行為を誘発してしまう可能性があると言えるでしょう。しかし、ハラスメント行為によって医療者が萎縮する、正確な判断が出来ない状況となり、結果として適正な医療の提供が出来なくなることは避けなければいけません。今回、当院のペイシェントハラスメント対策として学んだことを日々の業務内で活かしたいと思います。 「安全な医療を提供するための10の要点」とは、医療の最も基本的な要件の一つである「患者に安全な医療サービスを提供する」ために厚生労働省が策定した標語形式の内容です。実際の医療裁判の判例を導入に内容を学びましたが、病院という組織はオープンでもあり、その専門性や特性から閉鎖的なものでもあります。医療の安全性を担保するためには、患者への治療への理解が出来る説明、医療者それぞれの専門性の発揮、協働することの重要性、自己管理や事故予防対策の導入、医療環境を整えることも大切であると学びました。また、当院の医療安全対策の現状としての課題や出来ていることについても伝えられましたが、この10の視点から見返すと、当院にはまだまだ課題が出てくるのではないかと感じました。研修で学んだ視点から見えた課題をこれから「出来ていること」にするために、振り返りながら日々の業務にあたりたいと思います。                                   看護副科長 勝呂

  • 16
    10月

    褥瘡研修会を終えて

    褥瘡研修会を終えて   令和6年度9月19日に白十字の茂野さんによる褥瘡研修会が行われました。この研修会では、実際に様々な種類のオムツやパットを手に取って触らせていただきました。また、尿と想定した水を含ませたオムツの状態など、患者様が使用している状態を触って体験しました。 色々な説明がありましたが、印象に残っている内容としては、オムツに使用してある「パルプ」というものが、皮膚かぶれや肌の状態を維持できるよう弱酸性素材のパルプを使用していることです。オムツ内の菌増殖を抑制、皮膚バリア機能を正常に整えていることがわかりました。オムツ内の快適性UPのための「ムレ軽減・股下などの違和感軽減・弱酸性に保つ」この3つのポイントも知ることができました。また高齢者は成人と比べて睡眠自体も変化します。ノンレム睡眠が少ないため、通常のオムツの交換頻度だと夜間の交換時に安眠妨害させてしまうことがあります。今回研修会を行ってくれた業者さんのオムツでは、吸収率の良さや上記の3つのポイント+交換回数を減らし患者様の安眠を促すといった工夫がありました。 オムツやパットそれぞれに使用する患者様の皮膚トラブル軽減や、着用している時の安心感、また職員の負担軽減や業務の効率化など、とても考えられていることがわかり、知らなかった知識を知ることができた研修会でした。適切なオムツの使用が褥瘡や皮膚トラブルの予防に繋がることがわかったので、この知識を今後の業務に生かしていきたいと強く感じました。   看護助手:福士琴音

  • 8
    10月

    敬老会

    敬老会 9月17日に病棟で敬老会を開催しました。今回はカルタ大会がメインイベントで7名の患者さんが参加してくれて、笑いあり、涙もありのとても白熱したカルタ大会になりました。 カルタが終わったあとは、当院の厨房職員特製のピッツア(病院の畑でできたトマトを使用!)と温かいお茶を全員で美味しくいただきました。 参加してくれた患者さん、ありがとうございました。

  • 15
    8月

    ロワーマネジメント研修会

    7月16日ロワーマネジメント研修会が全部署管理職を対象に開催されました。 ロワーマネジメントという言葉をそもそも聞いたことがなく、一般的には企業や経営に関する用語のようで、「ロワーマネジメント=係長や現場監督など直接末端の業務を指揮、統制する職能のこと」それは当院の組織において各部署の管理職がそれにあたるものであり、自身に置き換えて関心を持って聞くことができました。 はじめは工藤透析科時科長からの発表で、「チームの成果を最大化するため管理職として何をすべきか」をテーマに、管理職の役割は1、上司の補佐役、2、部下の支援役、3、業務の推進役であり、組織の目標に向かって中核となって率先して働くことを求められているとの話でした。 次に勝呂副看護科長の発表はシュミレーション形式で行われ、管理職ならば、どのように立ちふるまうかを学習する機会を得ました。 総じて、管理職とは現場でチームを円滑に回せるように「業務管理」と「メンバーを取りまとめる」2つの役割があって、管理職としての技術も磨いていかなければならないと感じました。 リハビリ室 理学療法士 澤目

  • 30
    7月

    夏のイベント

    夏のイベント   利尻も本格的な夏になり、毎日暑い日が続いています。島民の皆さんは、漁やお手伝いにと忙しく過ごしておられます。 病院では普段は季節感を感じることは少ないですが、夏らしい行事を企画し、開催できたのでお知らせします。   ⭐︎七夕まつり🎋 利尻では旧暦にあたる、8月7日に七夕をするのが一般的です。少し早いのですが、今年も7月25日に「七夕まつり」をしました。 入院患者さん4名が参加してくださり、七夕体操、ゲーム(宝引き)をして、みんなでおやつをいただきました。おやつは七夕まつりに参加しなかった患者さんにも食べていただきました。 病棟では笹飾りをしています 栄養科職員が作ってくれた水まんじゅう 見た目も味もさわやかで夏らしいおやつ、大好評でした   ⭐︎病院菜園🍅 病院玄関前の花壇の一部を使って、5月から野菜を育てています。 入院患者さんと一緒に苗を植えて、ぐんぐんと大きくなり、ミニトマトは少しずつ収穫もできています。 外来患者さんにも見てもらえているようで、声をかけてもらうことがあり、嬉しく思っています。[...]

  • 4
    7月

    院内感染研修会を終えて

    院内感染研修会を終えて   令和6年6月27日に院内感染研修会が行われました。 今回の研修会では、A群溶連菌感染症をテーマに、普段の業務上の感染対策の2点について講義していただきました。 一つに溶連菌といっても何種類もあり、A群溶連菌感染症とはどのような症状が現れるのか、対症療法や、薬の効果的など、様々な点について詳しく教えていただき、子どもがいる職員が多い中、今後の感染対策や感染した後の対応などに役立てていけたらと思っております。 また、コロナウイルス感染症が5類となったことで、日々の感染対策の甘さを痛感しました。 手指消毒のやり方、消毒液の必要量、マスクのつけ方。今まで行っていた感染対策の自分自身で緩くし、家族や友人に感染させるリスクを自分であげていたことを強く思わされる研修会だったと思います。 今回の研修会を経て自分ができる感染対策をしていき、コロナウイルス感染症が5類になったからといって油断することなく、ほかの感染症にもしっかり対策をして、家族・友人・職場への感染拡大を防いで今後も業務に励みたいと思いました。   記載:事務 柴田

  • 12
    4月

    第7回院内研修発表会に参加して

    令和6年3月26日に当院で第7回院内研修発表会が開催されました。この院内研修発表会は、各部署の現状と課題を職員のみならず、組合長、両町の議員の方々、社会福祉関係機関の方々と共有し、島全体の医療の質の向上、地域住民の方々から信頼される病院につなげること、さらに今後の医療、福祉、地域の連携を深めるために行われました。組合長はじめ、両町議員、両町の関係機関の方々に多数参加していただきました。 発表では、5名の演者が自身の部署や役割での取り組みと課題についてスライドを使用し10分ほどで発表を行いました。いずれの発表も、患者様へより良いケアを提供できるために取り組んでいること、安全安楽を守るための取組、病院運営をも考えられた新しい検査の導入についてや、医師や看護師が常に切磋琢磨しながら医療の質を維持またはアップデートできるよう取り組んでいること、島民の未来までを考えた病院運営、今後の病院のみならず他職種連携についての発表があり、非常に内容の濃い院内研修発表会となりました。今回の院内研修発表会は、利尻島の医療や福祉、介護のさらなる発展に繋がる実りあるものとなったと感じました。 看護師  千田  恵

  • 2
    4月

    看護補助者との協働のための研修

    タイトル:看護科研修 「看護補助者との協働のための研修」 2024年3月27日 当院看護科科長から看護師対象に、看護補助者と協働する看護業務の基本的な考え方についての講義がありました。24時間体制で行われるケアは看護師だけでは充足する事は難しく、日常生活上のケアにおいて看護補助者が担う業務に生活の多くを支えられています。患者の療養、診療が安全・安楽に行われるためには、看護職が自らの責務を常に念頭に置く必要があり、保助看法において、看護師の独占業務は「療養上の世話」と「診療の補助」となっています。看護補助者が行うケアは「看護の専門的判断」を行わず、標準化された手順に沿って実施できるものでなくてはなりません。そのため「的確でわかりやすい指示をする」「お互いの仕事を理解する」「声をかけあう」「確認しやすい、依頼されやすい、相談しやすい関係性を築く」「不安を感じる、危険である行為があった場合は、個人否定ではなく行為に対して注意・指導する」などが必要です。講義を聴講し、互いに思いやる心を大切にし、同じ目的のために協力して働くこと、「コラボレーション」「パートナーシップ」の気持ちを根底にもつことが大事であると学ぶことができました。   不破 深雪

  • 25
    3月

    最近のワクチンについて

    令和6年3月21日に村尾医師を講師に「最近のワクチンについて」という講義が行われました。 2020年頃よりCovid-19が確認され、パンデミックとなりました。ワクチン開発が進み、当初2社で製造されていたワクチンが、2023年より日本の会社でも作成・認可されていることを医療従事者ながら初めて知りました。 またここ最近では、小児ワクチンに新たな種類のものが認可され、接種回数が減っていくと思われるものや、インフルエンザワクチンに点鼻薬が登場することなど、日々研究・開発が進み、情報のアップデートや患者様への正しい情報提供をすることの必要性を改めて感じました。 メリット・デメリットや有効性等、情報の収集を行い患者様やそのご家族にとってベストな選択となるお手伝いができるよう日々研鑽に励みたいと思います。   記載:宗像

  • 23
    2月

    R5年度2月15日薬事・放射線・医療機器研修会

    令和6年 2月15日(木)薬剤部・放射線科・臨床工学科関する研修会がそれぞれの視点での講義が行われました。 薬剤科長の小西さんより「麻薬取扱手続きの実際」について “麻薬の定義”や病院内外での管理等いかに厳重に取り扱われているかを知りました。 放射線科佐藤さんより「被爆について」放射線防護の基本、被ばくによる障害等説明があり放射線について改めて認識できました。 臨床工学科長の工藤さんより「除細動器について」院内にある機器を実際に使用し、使用できるモードの操作方法と安全に使用するための注意点を知りました。 どの内容も患者さんに安心・安全に医療を提供する為には再認識・再確認が出来て有意義な研修会となりました。 記 斉藤