- 289月
インターンシップに参加した学生より感想が届きました
8月に実施した医療体験に参加された島外の高校生2名、小学生1名から感想を頂きました。参加した小学生は、体験したことを夏休みの課題の成果として発表したと、うれしい報告もありましたので紹介します。 <高校生> 実際に救急車で運ばれてきた患者さんをみて、ドラマや漫画とは違う救えない命があるという現実を改めて感じました。それにより、人の命を預かるということの責任について深く考えるきっかけとなりました。利尻ではあまりないヘリ搬送も間近で見ることができて嬉しかったです。職業説明・体験では、職員の皆さんの説明がとても分かりやすく、すぐに理解することができました。体験も興味を惹くような内容のものばかりで面白かったです。今回のインターンシップでは、職員の皆さんが目の前の患者さんと真摯に向き合う姿を見ることができ、医療に携わることの尊さやかっこ良さを知りました。お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。 <高校生> お忙しい中、このような機会を下さりありがとうございました。インターンシップでは産後まもない子の対応や心肺停止の患者、入院されている患者さんを目にし、医療現場では「生きる」という言葉がどれだけ大きく重たいものなのか、よく実感されられたとともに、ヘリ搬送からエコー体験等、1日という短い日程ではありましたがとても貴重な経験を積ませていただいたことに、とても感謝の気持ちでいっぱいです。このインターンシップを通して、実際に目にし、体験したことを活かし将来に役立てていきたいと思います。本当にありがとうございました。 <小学生> 夏休みの課題の成果として発表しました。
- 289月
看護部勉強会「災害救急勉強会」に参加して
9月17日、「災害につよくなろう~トリアージ編~」と題して、災害救急の看護部勉強会が行われました。勉強会の講義を務めた大野看護師は、過去に勤務していた病院での災害救急に関する資格を取得しており、その知識を活かした内容となっていました。 トリアージとは、限られた医療資源のもとで一人でも多くの傷病者を救うために、治療および搬送の順位をつけることです。勉強会の中では、救急対応と災害対応の違いや、トリアージの方法について講義を受け、事例を元に実際にトリアージタグへの記載も行いました。実際に行ってみることで、複写の用紙に強い筆圧で書くこと、数秒で判断(トリアージ)することの難しさを体験することが出来ました。 利尻島で地震や津波などの災害が起こった場合、負傷者が運ばれてくるのは当院であり、対応するのは私達医療者です。起こって欲しくはないことではありますが、もしもの時に備えて災害対応について学び、訓練を行っておく必要があると実感しました。 勉強会には、当院事務部長と放射線科長、利尻町役場の保健師さん、沓形小学校の4年生1名も参加してくれました。これからも、院内外の方へも勉強会の案内をしていき、みんなで学ぶ機会が設けられたら良いなと思いました。 看護部 吉田
- 179月
実習・職場体験・インターンシップ募集中
当院では、実習・職業体験&職場体験・インターンシップの受け入れ、出前講座を行っています。興味のある方は、ぜひお気軽に当院までお問合せください! 旭川医科大学医学部看護学科2年生6名が地域実習で利尻に! 今年も旭川医科大学医学部看護学科の学生6名が、利尻島での地域実習に来てくれました。 訪問看護への同行や、入院患者様のケア見学、外来での救急対応体験など、病院での実習はもちろん、利尻町役場や利尻消防でも講義や見学を行いました。 さらに 、ウニ取り体験や博物館、観光地巡りを通して、利尻の自然や歴史にも触れ、島の魅力を満喫してもらいました。 実習を終えた学生さんたちからは、「島の医療の厳しさや、島だからこそ連携が重要であることなど、多くの学びがあった」「利尻の自然がとても素敵だった」といった感想が聞かれました。 ご協力いただいた患者様、各施設の皆様、本当にありがとうございました。 未来の医療従事者たちへ!インターンシップ・職場体験を実施 当院では、将来の医療従事者の確保を目的にインターンシップ・職場体験を行っています。 今年の夏休みには、島外の高校へ通っている島出身の高校生2名、沓形小学校の四年生1名が来てくれました。 当院の妊娠中の看護師のお腹をかりてエコー体験、医師のお話を聞く、CT・レントゲンの画像観察、顕微鏡での細胞観察、リハビリ体験、島外への救急搬送見学など、貴重な体験を通して医療の現場に触れてもらいました。 いつか彼らが医療従事者として、この利尻島に戻ってきてくれることを願っています。
- 179月
入退院支援勉強会②に参加して
9月5日に入退院支援勉強会の2回目が行われました。今回は「外来における在宅療養支援について」と「退院支援を開始しての進捗状況報告と今後の取り組みについて」の内容でした。今まで病棟経験の少ない私にとって、今回の勉強会はとても学びになりました。 当院は固定チームナーシングを採用しているので、その日の業務だけで終わるのではなく、今一度受け持ち看護師の役割が果たせているかの振り返りをしたいと思いました。 今回の勉強会では、講義を担当するスタッフが当院の現状を分析して資料を作成しながら、研修を受けて自らの知識を向上させて勉強会の準備をしていました。又、休みや夜勤明けで勉強会に参加したスタッフも多くいました。島民の医療、暮らしを守るため一生懸命なスタッフが当院には沢山います。看護師として、その人らしい暮らしができるよう多様な視点を持ち、自身としても看護師として求められる以上のことが少しでもできたら良いなと感じる勉強会でした。 看護部 篠田
- 29月
摂食嚥下研修会
8月7日、旭川医科大学医学部看護学科の山根由起子教授を招き、摂食嚥下ケアの基本と応用~誰もがおいしく安全に食べるために~をテーマにした研修会が開催されました。今回の研修会は看護師だけでなく、コメディカルや院外からケアマネージャー・介護施設職員の参加もありました。 研修会は、摂食嚥下の基礎知識から食事介助、嚥下評価、訓練の方法など、演習を交えた内容でした。とても興味深く、すぐに実践に生かすことのできるケアばかりで、学びの深いものとなりました。 利尻島では高齢化が進んでおり、摂食嚥下機能が低下している方も多くいます。今回学んだケアは、言語療法士等の専門職が不在の中で看護師としてできることも多くあり、必要性も高いと感じました。最期まで口から食べる楽しみを維持できるように、今回の学びを生かしていきたいと思います。 また、今回のように院外のコメディカルとも一緒に学ぶことで、在宅や後方施設とも連携し、継続した嚥下ケアや訓練が出来るようにしていきたいです。 訪問看護師 梅藤祐加
- 218月
たなばたレク ~短冊に願いをこめて~
8月1日に病棟デイルームでレクリエーションを行いました。 7月中から患者さんと一緒に少しずつ作っていた短冊を飾り、レクでは織姫チームと彦星チームにわかれて、スタッフが作ったカードを使ったゲームが行われました。 どちらのチームも相手に負けないようにと白熱したゲームとなり、なかなか勝負がつきませんでした! ゲームの後は当院管理栄養士お手製の七夕ゼリーを食べて、ゲームで乾いた喉を潤しました。 涼しげできれいな色のゼリーは、患者さんにとても好評でした! 看護部 斎藤
- 118月
お茶会をしました!
国保菜園の野菜の成長も順調で、天気の良い日に入院患者さんと収穫を行っています。 シソ、トマト、きゅうり、ピーマンの収穫が出来ています。 いちごは虫に食べられていましたが、1つ摘むことができました。今は虫がつかないようにカップで保護しています。 7月末、管理栄養士の木幡さんがお茶会のためにシソとピーマンの天ぷらを作ってくれ、レクリエーションで試食会をしました。 患者さん6名と家族さんと試食をし、皆さん「おいしい、おいしい」と箸がすすんでいました。 ピーマンの収穫は1つだったので貴重で、食べれた方はラッキーでした。 途中で歌を歌いだす方もいて、みんなで手拍子し楽しい時間を過ごされました。 立派なシソがたくさんできています。 サクサクの天ぷらをみんなで食べました。 他の野菜たちの収穫が楽しみです! 看護部 鈴木さくら
- 118月
院内感染対策研修会を終えて
7月24日に開催された「院内感染対策研修会」に参加しました。この研修では、福井医師による「百日咳」についての勉強会が行われました。 百日咳は今年に入って急増しており、この半年で昨年1年間の約8倍の感染者数であるといわれています。また、百日咳は15歳以下の小児に多いイメージだったのですが、現在は20~40代の成人にも感染が拡がっているということに驚きました。その他にも月齢に応じた小児に対する治療法や百日咳の早期診断の重要性、感染源の確認と対策を行っていくことが大切であると学びました。 利尻島では旅行客が増えてきており、全国各地から島内へ様々な人が来られています。人との接触機会が増えることで、感染のリスクも相対的に高まる可能性が考えられます。当院には小児から高齢者まで、幅広い年齢層の患者様が来院されます。そのため今後も感染対策を徹底し、安心して受診していただけるよう日々の業務に取り組んでいきたいです。また、本研修を通じて得た知識を今後の業務に活かしていきたいと思います。 病棟看護師 戸髙 弥久乃
- 48月
エンゼルケア勉強会を行いました
7月18日に田中和子看護師による「エンゼルケア勉強会」が行われました。 今回の研修では、「最近の葬儀の形態と流れ」「死後の身体変化」「エンゼルケアの流れ」「セーフティセットプラス(死後処置用のセット)の使用方法」「グリーフケア」について学びました。田中看護師は外部の納棺師による研修を受けた経験があり、その技術や知識を交えた内容でした。 私たちは、亡くなった直後の患者さんと関わることが多いですが、葬儀の場面でどのようにお体が変化するのかは、なかなか知る機会がありません。今回、納棺師の技術に触れることができたのは、貴重な学びでした。利尻島には納棺師や湯灌・死化粧の専門職がいません。そのため、病院でのエンゼルケアでは、看護師が重要な役割を担っています。今回の研修で初めて知ることも多く、今後の実践に生かせる学びがたくさんありました。 ご家族の思いやグリーフケアにも心を配りながら、今後も看護部全体で、より良いエンゼルケアに取り組んでいきたいと思いました。 看護師 岡田
- 167月
入退院支援勉強会①を終えて
2025年6月20日(金)に難波看護副科長による(1)介護認定・介護区分、介護サービスについての研修、(2)岡田看護師による入退院支援(支援を開始するにあたっての取り決めなど)の説明、(3)覚正看護師による今後の病棟レクレーションについての説明が看護師・看護助手に向けに行われました。 (1) について、介護保険制度の基本、利尻町(利尻島)の現状を踏まえての施設やサービスの説明が行われました。「島で最期を迎えたいけど施設に入れず、島外に行かなければならない」「入退院の繰り返し」「施設待ち(長期入院)」など様々な地域の課題があります。今後在宅での療養が増加してくることが考えられ、入退院の支援の必要性、その際に活用できるサービスを学ぶことが出来ました。 (2)については、(1)を踏まえ、当院での「入退院支援」の充実を図るための、取り決めの説明がありました。病状説明・治療方針の掲示、患者・家族との話し合い、入退院支援の対象者の話し合いやチームでの情報共有などの方法や追加された点、意思確認シート、退院プロセスシート、看護カルテの掲示板活用の説明を受けました。今まで退院支援が必要とされる場面で、支援状況を把握するのが難しいと感じる場面があり、その状況を改善するためにチーム全体で支援が行えるよう情報共有が必要だと実感しています。今後、電子カルテの掲示板を活用しチーム全体で情報共有を行うこと、話し合いの時間を増やすことは、地域の課題に向き合い、対応していくために必要な取り組みだと感じました。入退院支援により患者さんが安心して入院生活を送り、退院後も住み慣れた場所で自分らしい生活を送れるようチームメンバーの一員として真摯に取り組んでいきます。 (3)高齢者委員会の取り組みとして、今年度は高齢者の日中の活動をより一層促して行くため、平日は毎日、病棟看護師、看護助手、外来看護師で病棟レクレーションに取り組んでいくことになりました。入院中は長時間ベッド上で過ごす患者さんも少なくありません。レクレーションを行うと表情が和らぐ患者さんもおり、行うメリットが大きいと感じています。取り組みが充実するよう、自発的に協力していきます。 私自身、利尻島という特有の地域医療に関わり約4カ月程度ですが、島の魅力に日々心を動かされています。しかしそれと同時に、医療・介護などの様々な課題を肌で感じています。この課題に向き合い、チームの一員として取り組んでいき、少しでも地域の方々のお力になれるよう努めます。 看護部 佐々木