本研修では、近年の新人看護師の特徴を踏まえた実地指導の在り方について学びました。今年度の新卒者はZ世代に属し、高校から大学までの多くをコロナ禍で過ごした世代です。対面での交流が制限されていたため、対人コミュニケーションに苦手意識を持つ傾向があります。また、合理性や個性を重視する教育環境で育ったことから、目的が明確でない指示には戸惑いやすく、手取り・足取りで育てられた経験から指示待ち傾向や打たれ弱さが見られることも特徴として挙げられました。こうした背景を理解したうえで、実地指導ではまず新人が安心して学べる環境づくりが重要であると学びました。特にポジティブフィードバックは効果的で、できている点を具体的に伝えることで自己効力感が高まり、次の行動への意欲につながります。また、スモールステップで段階的に目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねることが新人の自信形成に大きく関係します。
研修では「ノーサポート、ノーサクセス」という言葉が紹介され、支援なくして成長はないという考え方が紹介されました。新人が自ら考え行動できるようになるためには、適切なサポートと見守りが不可欠であり、指導者が伴走者として寄り添う姿勢が求められます。また、新人との会話量を増やすことで、価値観や不安を理解し、指導の方向性を調整することができると学びました。さらに、新人一人ひとりの性格や理解度に応じた個別性のある指導が重要であると再認識しました。従来型の指導では十分な成長を引き出すことは難しく、相手に合わせた声かけや支援量の調整が必要です。最終的には「3年で一人前」を目指す長期的視点を持ち、段階的に成長を支えることが指導者の役割であると理解しました。
看護師:大野裕也
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