2024年12月3日に吉田看護副科長による認知症ケア研修会が行われました。

講義では認知症患者によくみられるBPSD(行動・心理症状)やせん妄のアセスメントの視点や、それら症状に対するケアのポイントについて学びました。

その後はグループに分かれ、病棟でもよくみかける「帰宅願望」が出現した患者のケアについて話し合いました。患者は認知機能低下により時間や場所が分からなくなるなど、自分の置かれている状況を理解することが難しくなり、更に慣れない部屋や慌ただしい雰囲気、知らない人たちに囲まれた病院の環境に不安を感じやすく、安心したい気持ちが「帰りたい」という言葉として現れている可能性があります。私達のグループは「帰れません」などの否定的な言葉は遣わず、本人を尊重する言葉遣いで、思いを傾聴する、行動を制止しないなど患者の尊厳を守り、安心を与える関わりをという意見が出ました。

他にも趣味を生かして気分転換を図るやできるだけ自宅の部屋に近いレイアウトにするなどの意見があり、とても勉強になりました。今回の研修会で認知症患者の症状の原因と理由を考え、ニーズを汲み取った関わりが大切だという事を再認識しました。これからの看護に活かしていきたいと思います。

看護師:生田