2025年12月25日、認知症ケアに関して研修会が行われました。
前半はせん妄の症状、種類、準備因子や誘発因子、直接因子、認知症との比較、治療や対応についての講義がありました。せん妄患者への対応として、安心感を向上させるために、患者さんの話を否定せず、理解や共感を示し、穏やかに訂正することが大切であると学びました。せん妄状態の患者さんが整合性のない話をしている時、つい「そうではない」と否定してしまうことがありましたが、傾聴・共感する姿勢を大切にしたいと感じました。
後半のグループワークでは、2事例について検討しました。1つ目の事例ではせん妄症状を引き起こしているリスク因子や対策について話し合いました。せん妄に対してどうしたら症状を軽減できるのか、どのような関わりが重要なのかを話し合い、自分にはなかった考えを聞くことができ、様々な視点を学ぶ機会となりました。2つ目の事例では、せん妄症状がある患者さんに対して、安全のために身体拘束を行った場面について話し合いました。どこまで積極的治療を行うのか、家族背景や本人・家族の理解力を把握し、意思決定支援をすることが大切だと改めて実感しました。多忙な業務の中で患者さんの安全を優先し、身体抑制が必要となってしまう場面もあり倫理的ジレンマを感じることもありますが、医師や看護師間、家族とも相談しながら患者さんにとってよりよい介入について考えていきたいと感じました。終末期の患者さんが自宅に帰りたいと希望していても、自宅で看取る体制が整わずに入院が継続し、せん妄が強くなり身体抑制をせざるを得ないという状況もあります。ですが、外来・病棟間での連携を深め、患者さんや家族の意思を尊重しながら、最期をどのように過ごすかの意思決定を支援し、実現できる方法について考えていきたいと感じました。
病棟看護師 箕輪美希