2025年6月20日(金)に難波看護副科長による(1)介護認定・介護区分、介護サービスについての研修、(2)岡田看護師による入退院支援(支援を開始するにあたっての取り決めなど)の説明、(3)覚正看護師による今後の病棟レクレーションについての説明が看護師・看護助手に向けに行われました。
(1) について、介護保険制度の基本、利尻町(利尻島)の現状を踏まえての施設やサービスの説明が行われました。「島で最期を迎えたいけど施設に入れず、島外に行かなければならない」「入退院の繰り返し」「施設待ち(長期入院)」など様々な地域の課題があります。今後在宅での療養が増加してくることが考えられ、入退院の支援の必要性、その際に活用できるサービスを学ぶことが出来ました。
(2)については、(1)を踏まえ、当院での「入退院支援」の充実を図るための、取り決めの説明がありました。病状説明・治療方針の掲示、患者・家族との話し合い、入退院支援の対象者の話し合いやチームでの情報共有などの方法や追加された点、意思確認シート、退院プロセスシート、看護カルテの掲示板活用の説明を受けました。今まで退院支援が必要とされる場面で、支援状況を把握するのが難しいと感じる場面があり、その状況を改善するためにチーム全体で支援が行えるよう情報共有が必要だと実感しています。今後、電子カルテの掲示板を活用しチーム全体で情報共有を行うこと、話し合いの時間を増やすことは、地域の課題に向き合い、対応していくために必要な取り組みだと感じました。入退院支援により患者さんが安心して入院生活を送り、退院後も住み慣れた場所で自分らしい生活を送れるようチームメンバーの一員として真摯に取り組んでいきます。
(3)高齢者委員会の取り組みとして、今年度は高齢者の日中の活動をより一層促して行くため、平日は毎日、病棟看護師、看護助手、外来看護師で病棟レクレーションに取り組んでいくことになりました。入院中は長時間ベッド上で過ごす患者さんも少なくありません。レクレーションを行うと表情が和らぐ患者さんもおり、行うメリットが大きいと感じています。取り組みが充実するよう、自発的に協力していきます。
私自身、利尻島という特有の地域医療に関わり約4カ月程度ですが、島の魅力に日々心を動かされています。しかしそれと同時に、医療・介護などの様々な課題を肌で感じています。この課題に向き合い、チームの一員として取り組んでいき、少しでも地域の方々のお力になれるよう努めます。
看護部 佐々木